遠い箱

精神障害を持つアラ60のヘンテコな毎日と、日々変化する心情を綴ります。

精神障害と犯罪と...。

昨日は一日が24時間とは思えないほど、気持ちの変化が激しい一日でした。
双極性障害は気分の障害ですから、まぁなんていうか気分が安定している方が珍しいとも言えますが...。
けれどこの気分のアップダウン、ある程度コントロールしないと、私の場合は入院が必要となるケースが出てきますから、内観はとても重要な作業です。



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入院の必要があるほど症状が悪化するのは、過度なストレスが長期間に渡り続き、且つそのストレスの原因となる出来事が重なると、私の場合は統合失調症の陽性状態と似たような症状を引き起こすことがあります。
過去4回の入院は、いずれもこのケースです。

 
一度目は、ワーカーホリックによって。
二度目は、立て続けに起きた父と親友の死によって。
三度目は、職場での昇格と一部の人の影の批判(「2ちゃんねる」に悪口を書かれました)で。
四度目は、夫の浮気疑惑騒動と原家族とのトラブルでした。

 
双極性障害で陽性状態があると、統合失調症と誤診される恐れがあり、
私も発病後三年ほどの間は、統合失調症(当時は精神分裂病)と診断されていました。

双極性障害うつ病の「うつ病エピソード」は、ほぼ同じであり、さらに過去の躁病(軽躁病)エピソードは、本人の自覚がないケースが多いため鑑別が難しいです。しかし、双極性障害うつ病に比べて、若年発症(25歳以下)が多く、妄想や幻覚などの精神病症状を伴いやすく、親・兄弟が双極性障害である頻度が高いです。また、再発の回数(5回以上)や睡眠障害(寝たいのに眠れないのでなく、睡眠欲求が減少している、もしくは過眠)などにもうつ病と異なる特徴があります。

◇ 医療法人 秀明会 杉浦こころのクリニック/双極性障害躁うつ病)について
https://sugiura-kokoro.com/treat/syoujyou04.html

 


双極性障害で生じるうつ状態では、単独で生じるうつ病よりも精神病症状(幻覚や妄想など— 症状の分類)がよくみられます。


幻覚が生じて、現実には存在しないものを見たり聞いたりする人もいます。

◇ MSDマニュアル 家庭版/双極性障害躁うつ病)より。
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/10-%E5%BF%83%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E6%B0%97%E5%88%86%E9%9A%9C%E5%AE%B3/%E5%8F%8C%E6%A5%B5%E6%80%A7%E9%9A%9C%E5%AE%B3



楽しかったり、嬉しくてテンションが上がるくらいでは幻覚や妄想はありませんが、過度にテンションが上がる時が私にはあって、とても感受性が豊かになりインスピレーションがどんどん湧きます。言葉やイメージが次々と頭の中に浮かびます。


頭がすっきりとして、それはもう快感です。
けれどその後やってくる、ストンと落ちる感覚。
思考が停止し、なにも感じなくなり、感情の鈍麻が起こります。
身体がだるく、気力がなくなり、電動のおもちゃの電池が切れてパタッと動かなくなるかのような...。
もうPCを立ち上げることも、スマホをいじることも、お水すら飲む気にはなれなくなります。トイレに立つのも億劫です。


私の場合はそんなときも眠ることが出来ないので、ただ静かに辛さが去るのをじっと耐えるしかありません。薬を飲んでしまえば少しは楽なのでしょうが、就職して連続的なストレスを感じるとき以外は頓服を主治医にお願いしません。



当日や翌日になんの予定もなければ、私はこのテンションの上昇をコントロールせずに大いに自分から生まれてくる感情を楽しみます。
感じられるということは素晴らしいことですから、抑制したくないのです。
鬱の時と比較したら、まさに天国と地獄なのです。


感じる心は人間が生きていく上で、これほど大切で深く、意味のあることだと、この病に罹って実感しています。


けれど近く予定があるときは、アップの後に必ず起こるダウンで行動ができなくなる可能性を考えて、気分を上げすぎないよう抑制するしかありません。
これはかなり残念なことです。


ただ発病の初期と違い、自分の症状や状態に気づき、気分をある程度はコントロールできるようになった現在、以前と比べて予定が立てやすくなりました。
しかしながら、事前に計画した予定にそって行動するのは容易になりましたが、突然の誘いには対処方法が今のところ私にはありません。


「今から何処其処で○○があるから来ない?」
とか
「明日○○しない?」
などのお誘いに応じられないことが多々あります。


せっかちな人は「付き合いが悪い」とか「ノリが悪い」とか「自分の誘いは断るから嫌われているのかも?」と判断され、それが噂になったりすると、なにやら面倒くさいなって思ってしまいます。
こういう時は人付き合いが嫌になり『一人の方が気楽』という傾向になります。


双極性障害』なんだ、私。だから気分の上下が人より強くてお誘いに応じられなかったり、ノリが悪いこともあるけど、気にしないでね。それでも気になったら遠慮せずに理由を聞いてね』
それくらいに極自然にさらりと言えるようになりたいです。
また、そう打ち明けたときに「単なる我儘の気分屋」として性格として受け取らず、これが病の症状の一例なのだということ、精神障害の症状の認知度が少しでも上がるように、躊躇したり恥じらったりせずに、臆すことなく、これから発信して行きたいです。



精神障害はいつ誰が発症しても不思議ではない心の病です。
今、この記事を読んでくださっている、健常者のあなたも、あなたの家族や大切な友人、恋人が精神を患う可能性だってあるのです。
どうか奇異の目を向けて遠ざけるのではなく、怖がらずに、薄気味悪がらずに、私たちに話しかけてみてください。
ちょっと変わっているかも知れませんが、思ってらっしゃるよりは普通だったりするんです。



ついこの間まで、あなたと同じ様に健常者として、普通に暮らしていた人も大勢いるのです。



マスコミの報道等により、多くの方が犯罪と精神障害を結びつけて捉える傾向もまだまだ社会の常識です。


また同じ精神障害を持つ患者同士ですら病気に置ける上下意識や差別意識があるようで、私が統合失調症と診断されいた当時、入院した精神病院で知り合い仲良くなった双極性障害の女性に「統合失調症は犯罪者が多い」と言われ、大変傷つきました。
そんな差別に大いに傷ついた経験をした私ですが、統合失調症ではないと断定されたときには大きな喜びを得ました。そして速攻で馴染みの精神保健福祉士にウキウキと報告しに行きました。そのとき、その人に忠告された言葉が深く胸に残ってします。


「そんな風に統合失調症ではなかったことを手放しで喜ぶMさん自身が、もう差別する側になっているんじゃないの?」


この言葉には実にドキッとさせられ、浮かれていた己を深く恥じました。
そうやって猛省する私に彼は、オープンダイアローグの話を聞かせてくれたのです。


精神障害者が世間から差別をされる社会にあって、せめて私たち精神に問題を抱える当事者同士が強く結束して、社会に声を上げなければ...。
また精神に問題を抱え、周囲に理解者もなく、一人苦しむ方々を犯罪から遠ざけるために、何かがしたいと心から思っています。




mieluka.com






hakusyo1.moj.go.jp





http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/65/nfm/images/full/h4-9-1-01.jpg



警視庁統計による、平成29年度の刑法犯の検挙人員総数は215,003名、うち精神障害者等が3,260名、これには精神障害の疑いのある者が1,258名も含まれています。
疑いって...詐病も含まれているということでしょうか?


そういえば8月まで通院していたクリニックは通院する犯罪者を全て精神障害としていたけれど、それってどうなのかと大いに疑問です。
クリニックでの患者に【精神の障害にかかる等級判定ガイドライン】認定基準による、障害の程度で1級と認定され障害年金を受給していたクレプトマニアの女性がいました。



kmri.org



この認定基準の1級の障害の程度は、

 1. 統合失調症によるものにあっては、高度の残遺状態又は高度の病状があるため高度の人格変化、思考障害、その他妄想・幻覚等の異常体験が著明なため、常時の援助が必要なもの


 2. 気分(感情)障害によるものにあっては、高度の気分、意欲・行動の障害及び高度の思考障害の病相期があり、かつ、これが持続したり、ひんぱんに繰り返したりするため、常時の援助が必要なもの



◇精神の障害にかかる等級判定ガイドライン(PDF) > 第8節/精神の障害 > 1 認定基準 > A 統合失調症統合失調症型障害及び妄想性障害並びに気分(感情)障害 より。

https://www.syougainenkin-shien.com/standard


と、あります。これは援助がなければ満足に一人ではトイレにも行けないような、一人では起き上がることも困難な状態とのことです。


彼女は毎日のように一人でクリニックのデイナイトケアに通い、外部の有料プログラムにも参加しており、援助は全く不要でした。
どうやら彼女には夫と子供もいて、子供の世話をして、ハイブリッドカーを乗り回し、ママ友との高級ランチ等々、自慢話かとも取れる内容のおしゃべりを、平然と大きな声で話していました。


彼女を苦手に思い、会話などしたこともない、遠くから眺めているだけの私に筒抜けになるくらいの大声でした。
また彼女は1級の障害にも関わらず、通信大学、通信大学院まで卒業できる程度の状態でした。


彼女の贅沢に国民の血税が使われているのです。
これは許し難いことです。


私は統合失調症と診断されたとき、一時的に三年間だけ精神障害の2級と認定されたことがあります。2級でも一般的に生活するのには、かなり支障を感じていました。3級となった現在でも出来ないこと、困難なことが少なくないのです。
1級の申請が通るということが本来、どれほど重症な状態なのか、精神障害を持つ当事者として、20年もの年月を経験した私にも想像すらできません。


私を長く診た主治医は障害年金の申請にはかなり厳しく、障害年金を受給したことは勿論、申請したことすら私には一度もありません。
「Mさんにはご主人がいて生活に困ることはないだろ?」と主治医は当然のようにそう言っていました。
私だって、少しはお小遣いが欲しいんですけど...。
主治医にそうおねだりしたことはありませんが、私の本音を見透かした様に、
「3級は働けるレベルだからね、お小遣いが欲しかったら業種など選ばずに働きなさい」
と平然と言ってのけました。



そんな以前の主治医に少々不満はありましたが、あの状態で1級と判定された彼女を知り、彼女の振る舞いを遠くから眺めるにつけ、これで良かったのだと心から思いました。
彼女の立ち居振る舞いは『恥知らず』という言葉がぴったりで、彼女を見ていると自然と脳裏にその言葉が浮かびます。
あんな生き方だけはしたくない。


あの様な存在が精神障害者を地に貶めているのだと思うのです。
彼らは、真面目に真摯に生きている私たちとは別世界の、治療者とグルになって障害を偽る犯罪者たちだと私は思い、憤りを感じずにはいられません。



下記は、少し古い記事ですがよろしければご参考に。



www.excite.co.jp



この様に拙く、面白みに欠ける記事を最後までお読みいただきましたこと、深く感謝いたします。
誠にどうもありがとうございました。
お時間のあるときに、是非また遊びにいらしてくださいね。
いつでもお待ちしています。


それでは
皆様のご健康と幸せをお祈りしております。