遠い箱

精神障害を持つアラ60のヘンテコな毎日と、日々変化する心情を綴ります。

男と女と父と娘と。

少し前からとても気になっていたことがあって、調べてみた。


はてなブログ」で様々なブログに訪問すると、
日常の出来事や趣味や思いやギャグ等をひたすら綴りブログと、
Googleアドセンスや数値的なものアクセス数などを取り上げているブログとがある。
数値については実際に私的にも気になるところではあるが、
なんとなくあからさまにブログにアップするのは憚られ、気にしつつもそんな素振りを見せずに過ごしている。


そして私が訪れたブログでは、数値についてアップしている方の大半が男性ということに気づいた。


ふと男性脳と女性脳が頭に浮かんだ。
本日はこのお話。


まずは、こちらの記事をご覧いただきたい。

business.nikkei.com


短い記事であるがお時間のない方に、上記記事から下に抜粋してみた。

現在の知見では、少なくとも形態上、男女の脳に違いはない、ということになっているそうだ。しかし、「男女の脳」「脳梁」といったキーワードで検索すると、驚くほどたくさんの結果がヒットして、「脳梁が太いから女性はおしゃべりで、感情的」みたいなことが平気で書いてある。

最近の男女差研究って、スキャンして見たら、この部分が男女で形態的に違うみたいなことはもうないんです。では、何が違うのかというと、脳内部でのつながりの強さなんです。

違いはある。見分けることも9割以上できる(1割は間違う)。

 男女という分け方だけでなく、年齢差やほかの分け方でも、ネットワークの結合パターンの違いは見えてくる。

 今わかっているのは、それくらいだ。

 ここから新たな神話を引き出すというような話ではないらしい。

「これ、2014年の『プロスワン』誌に科学コミュニケーションの研究者たちが書いたものです。まず、注目した論文というのが『PNAS(米国科学アカデミー紀要)』に出たfMRIを使った脳研究で、脳の中のネットワークが、女性は半球“間”のつながりがやや強くて、男性は半球“内”のつながりが強い傾向があるというものでした。その後、論文からプレスリリースになり、ニュースにとりあげられてブログの記事になり、ニュースのコメント欄、ヤフコメみたいなところにいくにつれて、本来は『結合パターンに統計的な差が見つかった』って話なのに、『女性はマルチタスクにすぐれていて、男性は難しい課題に集中することができる。だから女性は家にいて家事をやるのが得意で、男性は外で仕事をするのがいいということがわかり、報告された』になってしまうと。いかに細心の技術と知識を使って、2群の差をあらわそうとして、単純化できないような差を見つけたとしても、そんなのは社会に必要とされていないんだなあと思い知らされます」


端的に言えば、こちらの記事では男女による脳の違いはないということだ。


次にこちらの記事。

smartlog.jp


こちらは若干長めの記事なので、お時間のない方のために見出しだけ抜粋する。

人間の脳には2つの種類があり、男性脳と女性脳があり、それぞれに思考の整理、感情面での違いがあることも。

女性脳の特徴1. 女性脳は直感や感性が優れ、男性脳は論理的思考に優れている

女性脳の特徴2. 女性脳の恋愛は上書き保存、男性脳の恋愛はフォルダ保存

女性脳の特徴3. 女性脳は会話に共感を求め、男性脳は会話に問題解決を求める

女性脳の特徴4. 女性脳はマルチタスク男性脳はシングルタスク

女性脳の特徴5. 女性脳は物欲が強く、男性脳は性欲が強い

女性脳の特徴6. 女性脳は過程を楽しみ、男性脳は結末を知りたがる

女性脳の特徴7. 女性脳は周囲を自慢し、男性脳は自分自身を自慢する

女性脳の特徴8. 女性脳は社会性が高く、平和主義

女性脳の特徴9. 女性脳は変化に敏感で、察する力が強い

女性脳と男性脳の見分け方1. 地図を上手く読める場合は男性脳

女性脳と男性脳の見分け方2. 人差指よりも薬指が短い場合は女性脳

ここでご注意いただきたいのは、上記は女性が女性脳を、男性が男性脳を持っているのではないということ。

そこで私は下にリンクした心理テストを実施してみた。

おそらく私は...

goisu.net


おぉ!やはり男性脳の割合が高い。

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それにしても女性脳が1%って...。
面白いから別のサイトでも実施してみる。

memorado.jp

ふむ。こちらはイーブン。

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さらに、

cupe.site

再びの9:1。

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さらにさらに、

curazy.com

あら?
イーブン。

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そして、

www.utopia-o.com

あ♪少し違う展開。
私は女性だから下部が該当する。

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よし!こうなったら、もう一つ。

trilltrill.jp

ほーぅ!なんだか嬉しい結果だ。

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ここで、やめておけば良かったかな?
もう1サイト。

ex.senmasa.com

質問数のわりには、簡素すぎる結果内容。

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いずれにしても私は、男性脳寄りらしい。


そんな私が実は様々な数値を気にかけながら、それを明らかにしないのはおそらく、
性役割があるのではないかと推測する。
数字が強いのは、男っぽい。
数字を気にするのは女らしくない。
という刷り込みによるのではないか?


私は55年間、女性として生きてきた故に、女性の役割分担や女性性、女性らしさを強いられ、染み付いてしまった部分があるのだろう。


本音を言うと私は、男性に生まれてきたかったなどと思ったことは一度もない。女性に産まれてきたからには「しなやかに強かに柳のように生きる」というのが私の信条。女性を女性として、女性であることを十分に楽しむ。


それにしても姉妹二人しか産まれなかったことに、父は落胆している部分があって、極たまに「お前が男の子だったら良かったのにな。俺の仕事を継いでくれただろ」などと溢したりもした。父の晩年の話だ。


私が初めて精神科に入院し、退院した直後に父は、
「すまなかったな。本当にお前にはすまないことをしたと思っているんだ。本当に取り返しのつかないことを俺はしてしまった。お前は優秀だったのにな。俺がお前を壊してしまった」
と、ポツリと呟いた。



いつ死んでも後悔はせんよ、と常日頃豪語していた父が、多発勢骨髄腫に罹り死の際にあるとき、苦しい息の中で放ったあの一言が忘れられない。
「おぅ、俺はまだ死にたくないよ。お前らともっと一緒に暮らしいたよ。もっとお前と話がしたかった」



そして父が逝ったあとで、父の親友から聞かされた話。
「SはY美ちゃんのことをいつも気にかけていたよ。いつも心配していた。会うといつもY美ちゃんの話になってな。いつもY美ちゃんの自慢話なんだ。あいつは頭が良くてさ、たまに参っちゃうんだよな、いつもは大人しいくせに生意気なこと言い出すから、こっちもカッとなってつい手が出る、あいつの憎しみがこもった目を思い出すと辛くなるって。Y美ちゃんに期待しすぎて酷いことをしたと、いつも後悔していたんだよ」



おとうさん、おとうさん。
けど、私たちはたくさん話したよね。
家族の中で、私とおとうさんが一番話したよ。
誰も知らないおとうさんの話を私にいっぱい聴かせてくれたね。
大好きって、ありがとうって、言わなかったな、私。
ごめんね、本当は大好きだったよ。
いつだって大好きなおとうさんに認められたかったんだ。


私はこんなだけど、おとうさんの言う『正しいこと』を分かってるつもり。
おとうさんがきちんと躾けてくれたから、食事の姿が美しいって言われるんだよ。
背が高いのを恥ずかしがった私が猫背気味になったときも、おとうさんが背中をポンと叩いて「背筋を伸ばせ。猫背は見っともないぞ」って言ってくれたね。姿勢の良さを私は今も褒められるよ。


たくさんのことを教えてくれた、おとうさん。
私は今、生きていることが楽しいんだ。
産まれてきて良かったなって、あなたの娘で良かったと心から思ってる。


ありがとう。
またいつか向こう岸であなたと逢って、話し残したことを全て語ろう。
いつかね、まだちょっと先。
楽しみにしてるから。

そのときまで、ちょっと遠くで私を見守っていてください。




父が去って22年が過ぎた。
今でも父の笑顔は、私を静かに暖かく包み込んでくれる。
目を閉じれば、いつもそこに父の存在がある。