遠い箱

精神障害を持つアラ60のヘンテコな毎日と、日々変化する心情を綴ります。

未完成なあなただから。

ねぇ、考えてみて


もしもあなたになにごともなく
ずっと幸せに生きてきたなら

きっと私とこんな風に
出会うことはなかったでしょう


あなたがあなたの生まれたままの
神様からの贈り物だけで
光り輝いていたとしたなら


私はあなたが眩しすぎて
近寄ることすらしないでしょう


あなたが私を見つけたのは
私のなにを見たからなのか




あなたが私に感じたものは
どんなものだったのか






私があなたに魅せられるのは
あなたの中で震えるなにか



完璧じゃないからね
だからこそ美しい


完成されたようで
壊れそうなそんな未完成なあなたの...




私たちは少しだけ心に傷を持つものたち
似ているけれど同じじゃない
近いけれどとても遠い




ここへ来てくれて
どうもありがとう



すぐ近くに誰かがいてくれても
空虚が埋まらないことを
そうできない自分をどうか責めることはせずに



いつかね、きっと
全てが満たされる日が訪れることでしょう




それまではそのほんのりとした淋しさが
あなたを一層魅力的に輝かせるのです





透明感というものは
全てに満たされたら消えてしまうものだから