遠い箱

すぐには開けない箱があります。 しまって、忘れて、 それでも時々、 そこに在ることを確かめたくなるもの。 「遠い箱」は、 そんな箱を言葉で包み、 静かに置いていく場所です。

楽しめる能力

斜に構えて上から目線でクールに構える、っていうのも

まぁ有りだと思う。

小学生の頃の私は、そういった子どもだった。

 

はしゃぐ子たちを外から眺めて、

あーなんか楽しそうだね

悩みなんて低脳のあんたらにはなんもないでしょうよ、

ふっ

 

みたいな。

 

しかもタチが悪いのは、

内面の黒さを隠して、優等生ぶっていたところだ。

 

常に口元には静かな笑みを浮かべ、

目元には慈愛を込めた三日月を。

 

大人の事情なんて全く理解できないのに、

理解しなくちゃ生きられなかった。

 

お祭り騒ぎの侘しさすら、理解できなかったくせに。

 

 

大人のふりをして

子どもの自分を押さえつけて

何もかも知っていると思わなければやっていられなかった。

 

 

私の中の子どもが、今頃になって叫ぶのです。

私を自由にして

私の自由を返して

 

私を私のままでいさせて

 

 

 

楽しめる能力を、持てる大人になりたいから。