楽しめる能力
斜に構えて上から目線でクールに構える、っていうのも
まぁ有りだと思う。
小学生の頃の私は、そういった子どもだった。
はしゃぐ子たちを外から眺めて、
あーなんか楽しそうだね
悩みなんて低脳のあんたらにはなんもないでしょうよ、
ふっ
みたいな。
しかもタチが悪いのは、
内面の黒さを隠して、優等生ぶっていたところだ。
常に口元には静かな笑みを浮かべ、
目元には慈愛を込めた三日月を。
大人の事情なんて全く理解できないのに、
理解しなくちゃ生きられなかった。
お祭り騒ぎの侘しさすら、理解できなかったくせに。
大人のふりをして
子どもの自分を押さえつけて
何もかも知っていると思わなければやっていられなかった。
私の中の子どもが、今頃になって叫ぶのです。
私を自由にして
私の自由を返して
私を私のままでいさせて
楽しめる能力を、持てる大人になりたいから。