そうなんだ!アーユルヴェーダ!
昨日、参加したオーガニックライフTOKYO。
ヨガはもとより、「がんばる人のためのマインドフルネス&セルフコンパッション」と「アーユルヴェーダ生活実践法」に感銘を受けたので記事にする。
まずは山田泉氏の「アーユルヴェーダ生活実践法」から。
山田泉氏って?
英国アーユルヴェーダカレッジの校長である山田泉氏は、1984年に慶應義塾大学を卒業、その後1988年にUCLA経営大学院でMBAを修めておられる。
日経金融を経て、1994年に独立。
技術系ベンチャーのコンサルティング業務に携わる。
ライフサイエンスに活動を集中し、大学の技術の事業化に取り組むかたわら、病気の予防、健康の増進に関心が深まり、アーユルヴェーダと出会う。アンサダーライトヨガスクール講師・社外取締役
全米NLP協会認定マスタープラクティシャナー
全米ヨガアライアンス認定TT1修了
健康管理士
表千家茶道講師、書道・花道ともに師範
とまぁ、なんとも華々しい経歴をお持ちの山田泉氏であるが、インターネットで配信されたその姿は仕草や照れた感じがなんとも愛らしく、かつキビキビとサッパリとした性格の女性であることが伝わってきた。
会ってみたいなと心から思うほど、魅力的な女性だった。
今回の山田氏のレクチャーを受けるまでの、私のアーユルヴェーダの認識はといえば「オイルマッサージ、額にオイルをタラーッと垂らすやつ?」程度のものだった。
私のこの認識が全く変わって、アーユルヴェーダに興味津々となった山田氏の解説。
私の文章では伝えきれないと思われるので、以下は山田氏の用意されたスライドから引用する。
アーユルヴェーダとは?
アーユルヴェーダはインド・スリランカで発祥し、伝承された総合的な医学体系で、5000年以上の歴史を持つ世界最古の伝統医学です。
サンスクリット語で「生命の科学」「寿命の科学」を意味し、さらには「生命を楽しむ方法を教える科学」でもあります。
アーユルヴェーダの目的
治療法
○内科○外科○小児科
○毒物科○不思議な病気の治療
○耳鼻咽喉科○強精法○若返り健康法
日常生活の中で、食事や睡眠などを各個人に合った方法で行うことにより、病気を予防していく方法を古典で教えています。
○ディナチャリア(一日の過ごし方)
起床時間から夜寝るまでの一日の生活リズム、食事法、呼吸法、瞑想、白湯、吉祥物を見る
○リトゥチャリア(季節の過ごし方)
季節に合わせた生活方法
ディナチャリアを実践しよう
まずは体質を知ろう
生命を支える3つのエネルギー
アーユルヴェーダでは身体を異なる物質とはとらえず、脈や呼吸、体温調節などの身体の変化や心の状態の変化に、目には見えないエネルギーが働いていると考えています。
ワータ・ピッタ・カパの3つのエネルギーによって生命を維持しています。
ワータ、風は「空気が動いている」状態。活動的。
ピッタ、火は「反応させて別のものにする」食べても太らない。
カパ、水は「結合」骨格が良い。
体質とは?
3つのエネルギーはそれぞれ、すべての人が持っていますが、どのエネルギーをどれくらい持っているか、そのバランスは人それぞれ異なります。
このエネルギーバランスの違いによって、体質(プラクリティ)が決定します。
体質は大きく分けると以下の7種類に分類されます。
体質は一生変わらないとのことで、子供の頃のことを思い浮かべて体質診断をするとのことだった。
ドーシャの性質
毎日のセルフケアじっせん10項目
早起き
理想的な起床時間
・日の出の48分〜96分前
(ブラフマ・ムフールタ)
・好ましい睡眠時間
- ワータ:8時間
- ピッタ:7時間
- カパ:6時間
まず起床時間が、日の出の48分〜96分前、つまり2時〜3時台に起きるのが望ましいとのことだ。
これは実行するのは難しいだろうとのことで、山田氏ご自身は朝6時に起床なさっているとのことで全く問題ないと仰っていた。
またこの起床時間は一定である必要があり、「土日だけは朝寝坊する」というのはよろしくないらしい。
毎日365日、同じサイクルで繰り返すことが重要とのこと。
そして上の表は、それぞれの時刻には活動的になる性質の時間帯があるとのこと。
目覚める時間は「ワータ」の時刻、2:00〜6:00に起きることで、精神的にも落ち着いて一日を迎えることができるらしい。
私は今日、早速3時半に起床した。
とても落ち着いた心地よさがある。
できれば毎日実行したいものだが、仕事を始めたら難しくなるだろう。
目覚めたら、まず
目覚めたら何もせずに、まずは自分の身体を観察する。
そしてその日一日の活動方針を決める。
◆疲れや頭痛を感じたら?
ワータが増えている。
- 身体を温める
- ゆっくりと過ごす
- テンポを落とす日
◆だるくてもう少し寝ていたいと思ったら?
カパが上がっている
- とにかく動く
- 朝からウォーキングや朝ヨガで身体を積極的に動かす
目覚めのヨーガ
以下のヨーガを朝起きた時にベッドの上で各1回ずつ行う。
刺激を与える部分はそれぞれ下記のドーシャに作用するとのこと。
Aは全身の伸び(ワータ)
Bは身体の脇を伸ばす(ピッタ)
Cは片足ずつ両手で抱え、上半身を起こす(ワータ)
Dは身体をひねる(ピッタ)
Eは猫のポーズ(カパ)
舌の洗浄
タングスクレーパーを使って舌を洗浄する。
タングスクレーパーは金・銀・銅製があり、好みのものを使用する。
ちなみに山田氏は銀製を使われているとのこと。
<ポイント>
構内の老廃物を取り除き、味覚を高めます。
毎日の舌の状態をチェックすると健康状態もわかります。
毎朝取れる舌苔の量で健康状態がわかるとのことだった。
健康状態が良い時は舌苔が少ないそうだ。
逆に舌苔がたくさん取れる時は未消化物(アーマ)がたくさん溜っているらしい。
水・白湯を飲む
朝起きたら8アンジャリの常温水を飲む。
1アンジャリは両手のひらですくう量とのことで、かなりの量だ。
そして白湯は一日に1リットルくらい飲むと良いらしい。
<ポイント>
排泄を促し、消化力を高めます。
不調の原因となる毒素が溜まりにくくなります。
運動
- 早朝の空腹時
- 適度な運動量
・口で呼吸し始めた
・口が渇いてきて
・発汗し始めた
<ポイント>
全ユアの食事で得た栄養を睡眠中は十分に活用されていません。
運動することで無駄なく栄養を消化しましょう。
セルフマッサージ
アーユルヴェーダオイルを使用して20分間のセルフマッサージを行う。
全身マッサージを行うのが基本だが、時間的に難しければ、頭部、手足、耳のみでも良いとのこと。
アーユルヴェーダオイルの代わりに、太白ごま油を使用するのも可能。
その場合はキュアリングをする。
セルフマッサージは何をしながら行うのではなく、身体の内側に意識を向けながら行う。
皮膚の乾燥や冷たさ、硬さなど感じる部分は念入りに。
キュアリング方法は下のリンク先が分かりやすかった。
セルフマッサージクイックメンテナンスインデックス
入浴
夜のうちに皮膚に出てきた毒素を洗い流す
カパが増加している気は朝髪を洗う
流れとしては運動して汗をかき、オイルマッサージをして、汚れを洗い流すのだという。
けれど冷え性の多い日本人は寝る前にゆっくりと湯船に浸かりたいという人が多いようなので、オイルマッサージと入浴は夜にしても問題ないとのことだった。
部屋の換気
- 朝のすがすがしい空気で部屋を満たす
- 部屋中の気の流れを整える
- 心身の気の流れを整える
吉相物を眺める
- 縁起のいいもの
- Positive Mind
<ポイント>
朝を心地よく過ごし、幸せな気持ちでスタートします。
一日の始まり方でその日の過ごし方が決まります。
呼吸法
- ワータの鎮静:ナーディーショーダナ呼吸法
片鼻式呼吸法(ナディショーダナ)のやり方【ハートオブヨーガ】
- ピッタの鎮静:シータリー呼吸法
暑い夏を乗り切ろう!ヨガ【シータリー呼吸法】でクールダウン!【YMC】
- カパの呼吸法:カパラバーディ呼吸法
上にリンクしたYouTubeは、いずれも男性を選択してみた。
もちろん故意だ。
<ポイント>
呼吸は意識的に自律神経のバランスと整えるカラダとのコミュニケーション。
できるだけ静かなところで、1分でもいいので行ってみましょう。
最後に
とのこと♪
最初から全て実践するのは難しい。
けれど今この時、時間に余裕のある今だからこそ、始められることもあるだろう。
まぁ、のんびりマイペースで、できることから始めたら良いかなぁと思っている。