遠い箱

精神障害を持つアラ60のヘンテコな毎日と、日々変化する心情を綴ります。

今日のこと。

支所へ行って、障害福祉サービス受給者証の申請をしてきた。

 

自宅から徒歩15分ほどの場所に、私の住む区域の支所はある。

曇り空の下、好きな音楽を聴きながら歩く。

 

ここしばらくのお気に入りは、ASIAN KUNG-FU GENERATION高橋優とSEKAI NO OWARI

この3組のアーティストの曲でプレイリストを作って、外出中はずっと聴いている。

もちろん軽く人と対応するときはイヤホンを外す、片耳だけだけど。

 

今日、お会いした精神保健福祉士は、優しげで可愛らしい顔立ちのとても感じの良い、若い女性だった。

可愛い人や綺麗な人は好きだ。

たまに驚くほど性悪の人もいるけど、容姿の良い人はたいがい性格も良いような気がする。

 

面談の所要時間は2時間ほど。

たくさんの質問があったけれど、私の話もじっくり聞いてくださる。

話しているうちに私がつい涙する。

彼女はとても静かに、静かに耳を傾けていた。

 

面談では残念なことも知った。

就労移行支援サービスは学生は受けられない、ということ。

当然ながら通信大学生もこのサービスは受けられない。

来年には通信大学へ入学予定の私は、来年3月までの約半年がサービスを受けられる期間だ。

できるだけ急いで計画相談の予約をとることを彼女は勧める。

お願いして、窓口となる相談支援事務所のリストを頂く。

この事務所はどこも混雑していて、予約を取るのが困難なようだ。

 

この面談が終われば彼女と会うことは、もうないのだと聞く。

一期一会だ。

ならばと私は彼女に両手を差し出して、両の手で握手を求めた。

少しだけ戸惑った様子を見せた彼女は、すぐに笑顔で応えてくれた。

 

「ご活躍をお祈りしています」

私の最後の挨拶は「さよなら」ではなく、この一言と決めている。

もちろん、活躍を期待しない人には言わない。

そういった人には「ありがとうございました」の一言となる。

 

出かるときは曇っていた空が気持ちよく晴れていて、日傘を持たずに家を出たことを少し後悔する。

右斜め上方から照りつける太陽の光を手で遮りながら、けれどワクワクしながら家路を急いだ。

このあと就労移行支援事業所へ向かう予定だったが、予定を変更して一旦帰宅することにしたのは、頂いた相談支援事務所のリストへ電話をして、早急に計画相談の予約をとりたいからだった。

 

ラッキーなことに、計画相談の予約が2軒目の電話で取れた。

予約は明日の10月8日、午前10時だ。

電話口の男性はゆっくりとした丁寧な話し方で、受話器を通して人柄が伝わってくる。

お会いするのが楽しみになる。

 

明日予約がとれたことを就労移行支援センターの所長に電話報告したら、ホッとしたのか急に眠気がやってきた。

久しぶりの睡眠導入剤なしの自然な眠気に、10年前までは普通だった自然な眠りを思い出して、少しずつ前に進めていることを感じながら眠りについた。

 

18時38分に目が覚めて、午睡で4時間以上も眠ったことに驚く。

軽い頭痛があるし、頭のふらつきもある。

眠れたのは増やしたリーマスの影響なのかな、と少し気がかりになる。

 

以前の馴染みの病院へ戻ろうかな。

1年前まで通院していた病院の、精神科医の懐かしい笑顔を思い出して、ふとそう思った。

 

進むのはなにも前へ、だけじゃないと思うから。