遠い箱

精神障害を持つアラ60のヘンテコな毎日と、日々変化する心情を綴ります。

荒む心はどこからやってくるのかな?

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今朝の空は綺麗に晴れ渡っている。
青空というよりも、ちょっと淡めのブルーだ。
ある意味、今朝の私の気持ちもこの空のように、淡めのブルーだ。


現在、杖生活を送る私。
昨日の帰宅の地下鉄車内で、私は優先席に座っていた。
優先席は満席だった。
8席の優先席に腰掛けていたのは、三十代と思しき健康そうな男性が2名、おばちゃんが2名(私を含む)、年配の男性が1名、初老の女性が2名。あと1名は覚えていない。
途中駅で祖母らしき人が連れ添った、ヘルプマークをつけた少女が乗車してきた。
少女は重症っぽくて、身体は硬直しているし、視線も定まらない。
細身で小柄な彼女は、年老いた祖母が支えていないと立っていることすら困難そうだ。


私は周りを見渡す。
混み合った優先席付近でも誰もがスマホを操作していて、彼女たちに気づかない。
仕方がないから私が席を立った。
少女の祖母であろう老女は私の杖にすぐに気づいて申し訳なさそうにするから、「大丈夫です」と私は言った。
そこでやっとスマホ操作に夢中になっていた一人の男性が気づいて、席を譲った。


私としては女の子の隣におばあちゃんも座って欲しかったのだけれど、他に席を譲る人はいなくて、私に席を譲ってくれたおばあちゃんは立ったままだった。
優先席はあくまでも優先なだけで、お年寄りに席を譲るか譲らないかの判断は当事者に任される。


私は目をつぶって無の境地になる...いやはや、無の境地になんてなれないからイライライライラ...。
ストレスが溜まるってば!


私はヘルプマークをつけない。
つけていても無視されるのが予測されるし、つけていたら逆に嫌な目に合うこともあると聞くから...。
万が一パニック状態になったり体調が悪くなったりしたら、途中下車した方が気が楽だ。


ヘルプマークつけているとさ、「キチガイ」扱いする人がいるんだよね...。
そういった偏見持っている人って案外少なくない。


私の隣に座る、定まらぬ視線で俯いたまま無言で指先を擦り合わせる華奢な少女。
彼女を見ていたら切なくなってきた。
ちょっと疲れた優しげな顔で、静かに彼女を見守るおばあちゃんに、「実は私も障害を持っているんです」と話しかけてみたかった。
できなかったけれど...。


多くの人が降りる駅で、少女とおばあちゃんも下車するようだ。
その際に、おばあちゃんと私は互いに目配せして微笑みあった。
こんな感じの淡い繋がりも、心を少し柔らかくする。


ガラガラに空いた車内の優先席にのうのうと座り続ける人たちに、批判的な気持ちが湧いてきて、空いた別席に移動した。
こういう怒りって不当なものなのかな?



ファイト!吉田拓郎


今日の朝ソングは、
吉田拓郎バージョンの「ファイト!」


歌詞は出てくるから割愛。



今日は怒りじゃなくて、
心がホットになる、そんな出来事があると良いなぁ〜





行ってらっしゃい。




行ってきます。
















内部障害についてご指摘をいただいたため、記事の一部を修正しました。