遠い箱

精神障害を持つアラ60のヘンテコな毎日と、日々変化する心情を綴ります。

さよなら、就労移行支援。

10月6日の約束を勘違いして、昨日就労移行支援事業所に退所届を出してに行った。
担当スタッフのN女史は突然の訪問に驚いた様子だったが、臨機応変に時間を作って即日対応してくださった。


静かに穏やかに語るこの女性と対面して、やはり私はこの女性が好きだなぁと改めて思った。
集団からはじき出されやすいタイプであることを常々自覚していた私は、できればそういった人間関係をストレスや負担を感じずに、普通にできるようになりたいと、この事業所に訪れた当初は思っていた。


けれど、どうにも上手くいかない。
精神疾患により仕事をリタイアした境遇にある人たち。
そんな人たちにも心を開くことができなかった私。
そして最終的にはスタッフの方々までも、信用することすらできなくなってしまった。


今回N女史と心を割って話せた1時間弱は、私にとってこの上なく貴重な時間だった。
事業所の入り口のドアを出て、エントランスでN女史と最後の挨拶をした。
名残惜しく、少しだけ寂しい気分になる。
握手だけのつもりが、感極まってつい抱きついてしまった私を、N女史の温かい両手がぎゅっと抱きしめた。


またいつか会えたらいいな。


また会いたいと心から思える人と出会えたこと、この喜びは事業所で得た何よりの成果だ。