遠い箱

精神障害を持つアラ60のヘンテコな毎日と、日々変化する心情を綴ります。

メモの魔力/何を目指すか…何を目指そうか、そんなあなたのために。

※この記事は2020-01-14 01:21:12に下書き保存し、読み返すのが面倒で、そのまま放置してあった記事である。
よって現在と若干状況が異なる可能性もある。パッと見返したものの何しろテキトーな性格なので、細かい部分はスルーしていただけるとありがたい。

『メモの魔力/前田 裕二 著』なんとか読了した。
結論から言うと、本書は私にはある意味不要の一冊だった。


もともと私は絵を描くときと「本」以外は、紙が嫌いだ。
嵩張るしクチャクチャになるし汚れるし、仕舞い込んでしまうからどこへ行ったか分からなくなる。
すぐに破棄してしまいたい衝動に狩られて、捨ててしまってから「必要なこと」に気づいて慌てることもある。
不意に浮かんだアイデアをメモするときは、スマートフォンにインストールしてある付箋紙アプリを利用している。
クレジットカードの利用明細書等も全てデジタルだ。
なんらかの宣伝で紙類が郵送されると、非常に気分が悪くなる。


そんな私が本書を読んでみるきっかけとなったのは、就労移行支援事業所の利用者の一言にある。
彼女は「手書きメモには効果がある」と言ったのだった。
その効果を彼女は上手く説明できなかったが、なんとなく「興味」をそそられた。
そこで私は早速「手書きメモ 効果」ググってみると、ずらりと並ぶメモの効果。
ふむ...私にとっては微妙なり。
諸説あるけれど、どうやら「何かを覚えたい」ときに「手書きメモ効果」があるようなのだ。
つまりそれって勉強するときじゃない?
勉強するときなら私でも、普通にノートを使う。
そんな時にまでタブレットを利用するほど、電子化していない。
なんたって、55歳のザ・昭和人なのだから。



けど、まぁ一冊くらいは何かしら読んでみようかしら?と思った、おばさんにしては素直な私。


現在は私は、3ヶ月199円キャンペーンでKindle Unlimitedを契約中だ。
199円で2020/03/03まで利用可能だから、できるだけ多くの本を読んで得した気分を心ゆくまで味合わねば。
そして見つけたのが『メモの魔力』だ。


実際にこの興味の持てない、250ページ程度の本書を読み終えるのに、結構な時間を要した。
ちなみに私は読書スピードが早い方だ。
しかしながら興味の持てない本では一気に読むスピードが落ちて、なかなか進まない。
ん? どうなのこれって?
え? それ実行するのって、なんだか面倒くさいな...
そうやって首を捻りながら読み進める本は、どうにも退屈になって集中力が落ちるのだ。
リズムある文体が好きなので、内容的に今一つ興味が持てなくとも私のリズムにあっていれば比較的早く読めるが、興味がない上にリズムの合わない本では一向に進まない。


途中、何度も読むのをやめようかと考えはしたが、なんとか読み終えたのは、本書のところどころにキラリと興味が点在するから。
やめてしまうには心が残る。
集中できないからだらだらと時間がかかって途中で飽きる。
他のことに手をつけて、再び本書に戻る。
そうやって何度も中断して、やっと読了した。
なんとも言えない達成感だ。


そしてここで明らかにしておこう。
本書は絶対的にトップダウン型」の方向けの書である。
よって私のようなボトムアップ型」の人間には、本書が示す行動は面倒くさ過ぎて一切する気にはならない。
ボトムアップ型」のアプローチは、端的にいうと「自分がワクワクする度合い」で重要度を決める人とのこと。
本書では「ボトムアップ型」の人へ向けて、以下のように述べている。

こういった人は、自分が血湧き肉躍る、ワクワクすることを選べばいい

はい!終了〜
もう!早く言ってよ!


本書曰く、「トップダウン型」のアプローチが向いているのは、『自分の最も大切な人生の軸が定まっている人』だという。一番大事な価値観が決まっていて、それが揺らがない状態になれていると「トップダウン型」で夢に向かって行けるとのこと。

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この表が分かりやすかった。
ご確認いただき、ご自身を「トップダウン型」と判断したら、読んでも損はないだろう。
ボトムアップ型」の方は...人それぞれ、ご自身でご判断を!
私は今回、Kindle Unlimitedで読み放題だから読んだまでで、本書を購入していたら、残念至極であったことに違いない。


そして第5章に「やりたいことが見つからない」は本当かという見出しがある。
執着を持って徹底的に自己を知るために1000の問に前田裕二氏の技法で答えていく。
そして人生が向かうべき方向を指し示す軸を見つけるのだという。
実に大変な作業ではあるが、この1000問を終えたときにはきっと、自分らしく生きていくための大きな指針が見つかるだろう。

さて最後に私自身が本書を読んで、前田裕二氏のメモへの執拗性の多くを納得して受け入れる気持ちになった、第一の要因となった本書の最終章の一文を紹介して、この回は終了とする。
本書の著者である前田裕二氏はこの最終章で、自らの『ある種人生の恥部とも呼べるコンプレックス体験』を語っている。
それを以下に引用しよう。

小学校の時、ものすごく勉強ができる同級生の女の子がいました。その子は、地域でも最も頭が良い子たちが通うとされる塾に行っていて、お金がなくて塾には絶対に行けなかった当時の僕は、どうひっくり返っても、学力で勝てなかった。


あの頃の僕は、彼女のことが、憎くて仕方なかった。
彼女は、何も悪いことをしていない。
むしろとても素直で良い子なのにもかかわらず、です。


おそらく、僕は、狂おしいくらいに、頭がおかしくなりそうなくらいに、承認欲求の塊になっていたのです。地球上で一番愛していた母親を亡くし、愛されることに飢え、自分よりも愛されているように見える他の誰かが、羨ましくて羨ましくて、仕方なかった。なんだかすごく、醜い感情ですよね。でも、事実です。本当に、悔しかった。

そんな僕が、その子に勝つために始めたのが、「メモを取ること」でした。

普通の家庭に育ちすくすくと人生を歩んできた人々とは、異なる人生を歩んできた私には、普通の人の感覚がよく分からない。
本書を読んでいて、普通の人々は「成功者」になるために、これほど面倒な作業を平然とこなすのだろうか?
夢を叶えるために、これほど事細かな、ある意味神経症のような作業を続ける気力を持っているのか?
やはり自分のような生育歴の持ち主には到底持ち得ない気力を、普通の人々は持っているのだ...。


それは全くの見当違いだったのだ。
前田裕二氏は普通の人などではなかった。


この一冊が今後、私になんらかの変化を及ぼすだろうか。
現時点では全く分からない。


本ブログ記事は、大好きなあむさんのリクエストのため、本日アップすることとなった。
お蔵入りブログ記事で終わらずに、インターネットの世界へ送られることになったのには、きっと何らかの意味があるのだろう。
(と思っていた方が面白い♪)


あむさんに、
そして最後まで読んでくださったあなたに、
このテキトーな記事を贈る。


誤字脱字おかしな表現、
お気づきになったら教えてくだされば幸いである。




今日は就労移行支援がお休みなので、
このあと

r-elle.hatenablog.com


⬆︎の顛末をアップする予定。


では、また。